JavaScriptでは、関数を定義する方法がいくつかあります。
本記事では、従来のfunction
を使った書き方と、より簡潔に書ける「アロー関数」の書き方を比較しながら紹介します。
書き換えのルールはシンプルなので、functionに慣れてきた方はぜひアロー関数にも触れてみてください。
functionを使った関数定義の例
<body>
<p></p>
<script>
function add(a, b) {
return a + b;
}
const p = document.querySelector('p');
p.textContent = add(2, 3);
</script>
</body>
このコードは、JavaScriptで関数を定義して結果を画面に表示するシンプルな例です。ポイントは次の通りです。
コードの解説
function add(a, b) {
return a + b;
}
add
という名前の関数を定義しています。- 引数
a
とb
を受け取り、その合計(a + b
)を返します。
const p = document.querySelector('p');
- HTML内の最初の
<p>
要素を取得して、変数p
に代入しています。
p.textContent = add(2, 3);
add(2, 3)
の計算結果(5)を<p>
要素のテキストとして表示しています。
表示される内容:
5 が画面に表示されます。
このように、関数の結果をHTMLに反映する基本的な使い方を確認できます。
アロー関数を使った書き方
<body>
<p></p>
<script>
const add = (a, b) => a + b;
const p = document.querySelector('p');
p.textContent = add(2, 3);
</script>
</body>
このコードは、前回の function
を使った書き方と同じ処理内容ですが、アロー関数(Arrow Function)を使ってよりシンプルに書かれています。
functionバージョンとの違い
const add = (a, b) => a + b;
function add(a, b) { ... }
の代わりに、アロー関数(Arrow Function)でadd
を定義しています。=>
の見た目が「矢印(arrow)」に見えることから、この名前がついています。const
を使って関数を変数に代入する形になります。- 処理が1行で完結する場合は、波かっこ
{}
やreturn
を省略でき、よりシンプルに書けます。
注意点
アロー関数はシンプルに書けて便利ですが、コンストラクタ関数や this
を使う場面では従来の function
を使うのが適しています。このような特殊なケースについては、必要になったときに改めて学べば問題ありません。